「サピエ」利用に関するご注意

「サピエ」のご利用に関しましてご注意願いたい事柄をまとめました。

オンラインリクエストに関しまして、図書館と利用者との間に認識の相違が見られる場合があったため、以下でそれらを解説いたしたします。

なお、以下ではそれぞれの言葉を次の意味で使用します。

利用者の皆様が他県の図書館にオンラインリクエストを発信し、資料が手許に届くまでの間には以下の手順が存在します。

登録館にリクエストの内容が届く
登録館は、届いたリクエストを自分のリクエストとして改めて所蔵館に発信する
所蔵館は、登録館からのリクエストを受信し、貸し出し可能か否かを確認したうえで登録館にその結果を発信する。また、貸し出し可能であれば、リクエストされた資料を登録館あてに発送する
登録館は、資料が届いたら、それを利用者あてに発送する

つまり、所蔵館側ではオンラインリクエストはあくまで「登録館への貸し出し」として扱われます。このことから、利用者の皆様には次項「オンラインリクエストにおける注意点」の内容にご留意願います。

リクエストした資料がいつ利用者の手許に届くかは、所蔵館が資料を登録館あてに発送する時期によって決まります。当該資料が貸し出し中の場合もありますので、「リクエストを出したらすぐ手許に届く」とは限らないことにご注意ください。
特に、「新着完成情報」や「人気のある本」に掲載されているような資料はそれだけ利用も多く、所蔵館側で予約待ちになっている可能性が非常に高いということにご注意ください。
なお、登録館の側で確認できる発信済みリクエストの状況は、利用者の個人ページで確認できるものとまったく同じです。

所蔵館側の設定する貸し出し期間は「登録館に貸し出してから戻ってくるまで」となります。よって登録館を介して資料を受け取る形になる利用者の貸し出し期間は、本来のものより短くなります。
リクエストした資料は出来る限り早めに読む、あるいは長期間手許に置きたい場合は各自で複製した上で、即座にご返却願います。
特に視覚障害者等を利用対象とした音声資料の複製については、著作権法の定めによれば「情報提供施設が、利用者への貸出提供のために行う場合」を除いてほぼすべてが「私的複製（著作権法第三十条）」に該当し、「利用者自身が」「自身の機器・環境で」複製することが原則であることが明記されております。よって仮に複製を第三者に依頼する場合でも、この条文の意図を踏まえた上で「複製行為、および複製物の利用・管理に係る責任は自分自身に属する」という点をご承知おきください。

なお、資料の貸し出し期間は図書館によって異なりますが、３０日を越える図書館はありません。また、資料が相手に届くまでにはおよそ１日～２日（ただし土曜、日曜、祝祭日を除いた日数）かかるとお考えください。

所蔵館側はリクエストをうけた資料について、あくまで「登録館に貸し出した」と認識しています。よって当該資料の返却遅延、または汚損亡失等は、事実の如何に関わらず登録館の過失として扱われます。
よってリクエストした資料の管理には細心の注意を払っていただくとともに、理由の如何を問わず速やかに購読あるいは私的複製を行った上でご返却くださいますようお願い申し上げます。

利用者よりこのことに対するお問い合わせがありましたので、この場で改めて確認させていただきます。

「サピエ」の検索結果で表示される「オンリク可能」とは、「この資料はオンラインでリクエストすることができる」というだけの意味であり、「オンリク可能」＝「即座に貸し出し可能（他者に貸し出し中ではない）」ということではありません。

なお、先に述べたとおり、当該資料が即座に貸し出し可能であるか否かは、登録館から実際にリクエストを発信するか、事前に所蔵館へ確認しない限り全く把握できません。

「サピエ」の個人利用者は、「サピエ」のシステム上、全員が在住都道府県の点字図書館の利用者として登録されています。これは、各利用者の持つIDと各点字図書館のデータとを関連付ける形で処理されています。

利用者が転居などで都道府県を移動した場合、転居に関する情報が行政や日本郵便等の機関から「サピエ」事務局に送られることはありません。

以上のことから、「サピエ」に利用登録をしておられる方が県外へ転居される場合は、転居前に各自で「サピエ」事務局へ転居先をご連絡願います。

なお、当館を含むほとんどの点字図書館は、原則として設置されている都道府県または政令指定都市に在住する視覚障害者を利用対象としております。また、登録館の変更作業は「サピエ」事務局でのみ可能となります。

また、茨城県内の学校等に入学された方が「サピエ」の利用登録をされる場合は、必ず現住所に加えて帰省先の住所および電話番号もご連絡願います。